派遣の基礎知識

派遣社員で好きなように働きたい人へ!知っておくべき注意点を解説!

派遣社員は働き方を自由に選べることが魅力です。週3回勤務や残業無しなど、多くの求人の中から好きな働き方を選択することができます。

しかし、自由な働き方を選べる反面、デメリットも少なからず存在します。「安定性が無い」や「給料が安い」等という事をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本項では、派遣社員として働く上でのデメリットについて解説します。デメリットもしっかりと理解して、よりよい派遣生活を楽しみましょう。

実際、安定性ってどうなの?仕事ってすぐに見つかる?

派遣社員というと次に連想される言葉は「安定性が無い」です。正社員として会社に雇用されている場合、会社は原則として社員の終身雇用を義務付けられています。つまり社員が希望すれば、定年までは必ず働く事ができるのです。

しかし派遣社員は期限付きで雇用される為、会社として雇用を継続する義務がありません。このようなことから、安定性に欠けると言われています。

この他に安定性に関してどのようなリスクがあるか、本項で確認していきましょう。

仕事はあるが、自分の理想が思い通りに行くとは限らない

派遣社員の求人を見ると、数多くの募集が存在します。意外と仕事はたくさんあるので、これだけあれば食べるに困ることは無いだろうと考えてしまうかもしれません。

しかし、自分がやりたい仕事が全てかというとそうではありません。

求人を確認すると、事務作業の仕事もあれば建設工事現場での作業員の仕事や警備員の仕事など様々です。

「今やっている仕事が終わっても、他の仕事を適当に探せばいいや」と楽観的に考えていると、自分のやりたくない仕事ばかりが残ってしまう可能性が出てきてしまいます。

派遣社員は自分の働き方を選べることが強みなのに、最終的に仕事を選ぶことができなくなってしまうとせっかくのメリットがなくなってしまいます。

自分の理想の働き方を実現させるために、自分のスキルアップを行っていくことが必要不可欠です。

企業が不振に陥った時に、「派遣切り」の恐怖がやってくる

不況などで会社の業績が下がるとボーナスなどの給料面が下がります。それでも業績が悪くなると、企業は人員削減を行うしかありません。

しかし先ほども述べましたが、会社には正社員を終身雇用として雇わなければなりません。リストラなど会社都合で辞めてもらう場合には、それ相応の費用を支払って退職してもらう事になりますし、正社員はリストラ自体を断ることもできます。

そこで、真っ先に削減されてしまうのが派遣社員などの有期契約者です。派遣社員の契約解除にペナルティはありませんし、簡単にできてしまいます。

いつでも企業側に選択権がある状態ですので、派遣社員はいつ切られてもおかしくありません。こういった点で安定性に欠けると言われています。

無期雇用派遣という道もあるが、必ずしも安定ではない

国の働き方改革の一環で、無期雇用派遣という選択を行うことができるようになりました。

従来の期限付きでの契約ではなく、無期限で雇用契約を結ぶという形です。

無期雇用派遣になると給料が月給になり、毎月安定して収入を得ることができます。福利厚生も正社員と同じものを使えるようになるので、有期雇用より安定性がかなり増します。

ですがあくまでも「正社員」ではありませんので、無期雇用派遣になったからといって終身雇用を約束されるわけではありません。

結局は契約解除されてしまうリスクを残したまま働かなくてはならないので、安定が約束されたとは言えないでしょう。

給料ってどうなの?昇給やボーナスってある?

安定性に次に言われることが、給料が安いということです。派遣社員は基本的に時給で働く上に交通費は自費の所が多く、月給にすると安いというイメージが根付いています。

更に昇給に関してかなり不透明である点や、ボーナスもちゃんと出るか分からないという点も給料が安いというイメージにつながっているようです。

では実際に派遣社員の給料は本当に安いのか、本項で確認していきたいと思います。

若いときは差が出にくいが、長い目で見ると減少傾向

実は若いときは正社員も派遣社員もそこまで給料は変わりません。正社員の平均年収は20代で約346万円です。1日8時間勤務と考えると休日日数にもよりますが時給は1,700円位の計算になります。派遣社員の平均時給は1,500円ですので、あまり差がありません。

しかし正社員は30代~40代になると平均年収は450万円~540万円位になります。その年代になると派遣社員と大きく差が開いてしまう可能性が出てきます。

というのも、派遣社員の時給はそこまで大きく上がることが少ないのです。1年で数十円上がれば良いほうですので、正社員と比べると給料が下がってしまいます。

資格を取るなどして専門性を伸ばせば話は変わってきますが、基本的に年齢を重ねると収入差が広がると考えておいたほうがいいでしょう。

一般的には時給で働くため、ボーナスが出ることは少ない

派遣社員は契約期間の間のみ時給で働いてお給料を貰っています。派遣社員にもボーナスを支給する会社は少なからず存在しますが、基本的にはボーナスはありません。

ボーナスは月給の〇カ月分という方法で決定されることが多く、更に雇用期間の制限もあります。派遣社員は短い期間で働く事が多いので、その期間の間に所属しない可能性が高いのです。ですので、基本的にボーナスはありません。

無期雇用派遣になれば、派遣会社からボーナスを貰える可能性が上がります。その代わり毎週フルタイムで働く事になりますので、派遣社員のメリットである自分に合った働き方を選ぶという点を失ってしまう可能性が出てきます。

自分にはどのように働く事が合っているかをしっかり考えなければなりません。

派遣からのステップアップは難しい?正社員になれる可能性は?

派遣社員として働く中で、自分に合った企業で働く事ができるようになった場合、正社員登用を目指して働いている方も少なくありません。

ですが派遣社員から契約社員・正社員になれる門は狭く、結局派遣社員のまま契約解除となってしまうこともざらにあります。

「正社員の人と同じように働いているのに」と不満を持っている方もいらっしゃるかもしれません。正社員を目指す中で、なぜ企業が直接雇用を行うことを避けるのかを知る必要があります。

本項では、派遣社員からのステップアップについて説明します。

企業側が派遣を雇うメリットは「契約解除」。それを超えるメリットが必要

前述の通り、派遣社員は企業側が契約解除を決められるというメリットがあります。更に面倒な書類の手続きなどは派遣会社が行なってくれるので、本当に簡単に契約解除を行うことができるのです。自社で直接雇用した場合は保険関係などの手続きなども行わなければなりません。

この企業側のメリットを無くしてまで雇用されることを考えると、よほど仕事上で成果を上げなければ難しいかもしれません。派遣社員の仕事内容が直接企業の業績に関わることは少ないので、自分をアピールするためより一層の努力が必要となります。

ステップアップを目指す際には資格などを習得し、「自分がいなければ会社にとって損失だ」と思われる位になるまで行動を起こしましょう。

紹介予定派遣は決して正社員を確約するものではない。

派遣社員の働き方として、派遣先の企業に直接雇用をしてもらうことを前提に派遣される紹介予定派遣というものがあります。6か月間という短い期間にはなってしまいますが、企業と派遣者が本当にマッチしているか実務を行いながら確かめることができるので、企業にとっても派遣者にとっても魅力的なシステムです。

しかし直接雇用といっても、契約社員という方法もあり、結局は正社員と違って有期雇用で働かなければならない可能性もあります。

紹介予定派遣は通常の派遣社員より面接等の選考が難しい場合が多く、更に半年間頑張った結果が契約社員だと少し肩透かしを食らいますよね。

もちろん成果を上げることができれば正社員になれる可能性も高いですが、紹介予定派遣で働く際にもしっかりとした準備が必要ですので、決して楽に社員になれるというわけではありません。

まとめ

いかがでしょうか。派遣社員として働くという事はワークライフバランスの満足度が高く、魅力的な面も沢山あります。反面、デメリットも存在するという事をおわかりいただけたでしょうか。

しかし、どのような働き方をとってもデメリットは少なからず存在します。正社員として働いている人がみんな満足して働いているかというと、必ずしもそうではありません。

あまりメリットやデメリットなどに囚われるのではなく、自分がどのように働きたいか、将来どうなりたいか等をしっかりと考えた上で、満足感のある働き方を実現できるように努力していきましょう。